大日本木材防腐株式会社

TOP > 防腐・防蟻処理とは

防腐・防蟻処理とは

防腐・防蟻処理とは

防腐・防蟻処理とは?

防腐・防蟻処理の基礎知識

木材は木が二酸化炭素を吸収することによって創出される天然の高機能材料で、永続的に生産できる再生可能な循環型材料です。その反面、天然の材料であり使用する環境によって経年と共に劣化していきます。木材を劣化させる要因として、主に菌類による腐朽、シロアリによる蟻害などが挙げられます。腐朽菌は栄養、空気、温度、湿度の条件が揃えば菌が繁殖し、木材の持つ強度性能を大きく劣化させる恐れがあります。木材保存処理を施すことにより、これらによる劣化を防ぎ、長持ちさせることが可能です。

加圧注入処理とは?

加圧注入処理とは、注薬缶に木材を入れ薬剤で満たし、圧力を加えて薬液を浸透させる処理方法です。十分な保存剤を木材内部まで浸透させることで、保存剤に含まれる防腐効果や防蟻効果が長期間にわたって発揮されます。保存剤を内部まで注入するため、未施工の素材や表面のみに塗装を行った場合に比べて高い耐久性を発揮する点が特徴です。屋外などで劣化が進みやすい環境では加圧注入による保存処理がされた木材が積極的に採用されています。保存処理木材の利用は木材の使用期間が長くなり、CO2を長期間貯蔵することができる為、地球環境保全に貢献します。

加圧注入
処理工程

加圧注入

深浸潤処理とは?

深浸潤処理とは、インサイジング加工で木材表面に細かな傷をつけ、 浸透性の高い油溶性保存剤を噴射して内部まで含浸させる技術です。
JAS K3相当の浸潤性能を持ち、加圧注入処理と同等の耐久性を確保するとともに、水溶性薬剤の加圧注入で起きやすい寸法変化が起きにくく、再乾燥が不要で、処理後の安定性が高い処理方法となります。

桧材の特徴と課題
桧は本来腐りに強く、住宅の土台材として人気の木材となります。しかし、木材には中心に近い心材(強い)と外側の辺材(弱い)があり、辺材は水分や栄養分を多く含む為、腐朽菌やシロアリの影響を受けやすい性質があります。
土台や大引など湿気・シロアリのリスクの高い場所では、 桧でも辺材から劣化が進む可能性があり、防腐・防蟻処理が不可欠です。

DMBでは桧の良さを活かしつつ弱点を補う為、 辺材部分にインサイジング+深浸潤処理を施した「桧防腐・防蟻土台」を提供しております。

桧の劣化
保存処理を施していない桧材です。腐りに強い桧でもこのように劣化してしまう可能性があります。
深浸潤処理
処理工程
1. インサイジング
インサイジングの作業風景

刃物で木材表面に細かな傷をつけ、薬剤が浸透しやすい状態にします。

2. 薬剤注入
薬剤注入の作業風景

浸透性の高い油溶性木材保存剤を噴射し、内部まで深く含浸させます。

3. 養生
養生の作業風景

処理後、薬剤をしっかりと定着させるために適切な期間養生を行います。

JAS・AQ性能区分

保存処理木材の使用状態

JAS
性能区分
保存処理木材の使用状態 具体的内容 AQ
性能区分
K1 屋内の乾燥した条件で腐朽・蟻害の恐れのない場所で、乾材害虫に対して防虫性能のみを必要とするもの ヒラタキクイムシを対象とする
K2 北海道などの低温で腐朽や蟻害の恐れのある条件下で 高度の耐久性を期待できるもの 比較的寒冷な地域で使用できる防腐・防蟻処理木材 (北海道や青森県) 3種
K3 通常の腐朽・蟻害の恐れのある条件下で 高度の耐久性の期待できるもの 屋内や地面に接しない土台等の建築部材用 2種
K4 通常より激しい腐朽・蟻害の恐れのある条件下で 高度の耐久性の期待できるもの 屋外で雨風にさらされる部材用 1種
K5 極度に腐朽・蟻害の恐れのある条件下で 高度の耐久性の期待できるもの 電柱、枕木、海中使用等きわめて高い耐久性が要求される部材用

薬剤の概要

モクボー AAC40EC
モクボー AAC40EC
モクボーAAC40ECは、ヤシ油由来のココナツアミンを原料として製造された天然成分で、 塩素を含まないより環境にやさしいカチオン系界面活性剤です。逆性石鹸としてよく知られており、優れた殺菌力と安全性を兼ね備え、食品工場や病院、畜舎などの消毒・殺菌剤や家庭用品など幅広く使用されています。 処理木材は無色透明でベタつきもなく、皮膚に対する刺激性や嫌な臭いも少なく、 塗装や接着にも影響なく、鋸や釘などを腐食させることもありません。また、ひ素やクロムのような有害な重金属を含まない為、 処理木材を焼却しても焼却灰中に有害な金属が残留することがなく、通常の木材と同様に処分可能です。住宅資材やデッキ、木橋などの外構材にも幅広く利用できます。
タナリス CY
タナリス CY
タナリスCYは、世界中で広く使用されている安全性の高い銅化合物・シプロコナゾールを主成分とする 環境に配慮した低毒性の加圧注入用木材保存材(防腐・防蟻)です。処理した木材はモスグリーン色に着色し、無処理材との識別が容易です。 また、ひ素やクロムのような有害な重金属を含まない為、 処理木材を焼却しても焼却灰中に有害な金属が残留することがなく、通常の木材と同様に処分可能です。安全性、耐久性に優れていることから、住宅用資材、外構材、産業用資材、農林水産業用資材など幅広い用途で使用することができます。
モクボーAAC40EC タナリスCY
主成分 DMPAP、シプロコナゾール、
エトフェンプロックス
銅化合物、シプロコナゾール
JWPA認定番号 認定番号 A-5372 認定番号 A-5324
JIS規格 JIS K 1570 (AZAAC系) JIS K 1570 (銅・アゾール系)
項目 モクボーAAC40EC タナリスCY
モクボーAAC40EC DMPAP、シプロコナゾール、エトフェンプロックス 認定番号 A-5372 JIS K 1570 (AZAAC系)
タナリスCY 銅化合物、シプロコナゾール 認定番号 A-5324 JIS K 1570 (銅・アゾール系)

防腐処理木材使用事例

モクボーAAC・モクボーAAC40EC 採用事例
【モクボーAAC40EC】
住宅用土台
住宅用土台(米松乾燥防腐防蟻土台)

シロアリ被害や湿気から家を守る高耐久仕様の土台となります。

【モクボーAAC】
公共施設のウッドデッキ
公共施設のウッドデッキ

屋外のウッドデッキやベンチなど幅広く使用されております。無色透明な処理剤のため、木材本来の質感や塗料の発色を最大限に活かした仕上がりを実現します。
※本事例は防腐処理後に塗装を施したうえでの外観となります。

タナリスCY 採用事例
【タナリスCY】
防腐胴縁
防腐胴縁

外壁内等の湿潤箇所での腐朽対策として標準的に採用されています。

【タナリスCY】
木製遊具
木製遊具

木製遊具やウッドデッキ、土木用外構材など屋外用途でも幅広く採用されています。

関連サイト

保存処理木材に関する
お問い合わせ

製品の詳細や工場での委託処理については、下記よりお気軽にご相談ください。