木材活用の新たな加工技術、エステル化処理木材
01
エステル化
木材利用における新たな手段
02
形状安定性
反り曲がり割れなど
木材の弱点をカバー
03
高耐久性能
腐朽菌・シロアリ
想定耐用年数30年
04
国産材活用
持続可能な木材活用
05
低炭素社会に
向け
炭素固定
和錬(われん)とは、木材防腐加工メーカーである当社が100年に渡り培ってきた木材保存技術と、新しい技術である木材の「エステル化改質加工」を融合させ、木材の曲がり・反り・割れにだけでなく防腐防蟻にもすぐれた自然の風合いそのままの新しい「木材製品」です。
エステル化改質加工の効果
屋外暴露試験・・・形状変化観察
促進耐候性試験(キセノンランプ法)
※試験体は無塗装
【1500時間】
【2500時間】
木材防腐加工の100年ノウハウ
防腐性能
JIS K1571「木材保存剤-性能基準およびその試験方法」に基づく防腐試験。
質量減少率%(オオウズラタケ) | 質量減少率%(カワラタケ) | |||
平均値 | 標準偏差 | 平均値 | 標準偏差 | |
和錬 | 2.4 | 0.8 | 2.8 | 0.7 |
無処理材 | 53.9 | 7.6 | 29.9 | 2.0 |
※JIS K1571性能基準:質量減少率として3%以下
防蟻(シロアリ)性能
JIS K1571「木材保存剤-性能基準およびその試験方法」に基づく防蟻試験。
質量減少率(%) | 死虫率(%) | |||
平均値 | 最小値~最大値 | 平均値 | 最小値~最大値 | |
和錬 | 1.5 | 1.2~1.7 | 42 | 15~68 |
無処理材 | 47.7 | 25.7~58.9 | 30 | 9~54 |
※JIS K1571性能基準:質量減少率として3%以下
持続可能な森林資源活用
今ある森林資源は、約60年前の先人たちが、私たちに託した資産です。
本来の木材利用とは、祖父母から孫へと、長い時間を掛けてバトンをつなぐようなものです。
和錬は、先人たちが残した森林資源を現代技術により様々用途へ活用、
そして長期に渡ってご利用頂くための加工技術です。
和錬が目指すものは、今ある森林資源に新たな付加価値を創出、
森林への還元を図り、次世代へ豊な森林資源をつなぐことです。
和錬では、カルボン酸とアルコールからエステルを生成する反応、エステル化反応を応用しています。 ポリオール(アルコールの一種)とカルボン酸(-COOH基を持つ原料)を加圧注入によって木材内部に含侵させた後、熱処理を行うことで、ポリオールと木材(WOOD-OH)のそれぞれがカルボン酸と反応(脱水縮合)してエステル結合(-COO-)を生成する、新しい木材加工技術を用いています。
木材形状変化の仕組み
木材は高湿環境では膨らみ、乾燥すると収縮します。
この変化は、木材繊維中に存在する水酸基(-OH)によるもので、高湿環境下では、
水と結合し繊維を膨張、乾燥下では水を手放し繊維を収縮させています。
和錬においては、木材内に形成されたエステル樹脂によって、湿気による含水率変化を抑え、木材の形状変化を軽減します。
木材と薬液投入
エステル化原料と木材保存剤を水に溶かした薬液を、処理する木材と共にバケットに投入します。
加圧注入工程
①のバケットを加圧注入缶に搬入します。
缶内を減圧して材中の空気を抜いた後、高圧力をかけることで木材の内部まで薬液を浸潤させます。
人工乾燥工程
薬剤を注入した木材を乾燥庫内に移し、材内の水分がなくなるまで乾燥させます。
反応処理工程
乾燥を終えた木材を熱処理することで、材内の薬剤を反応させます。
養生工程
熱処理後の材料を養生し、寸法を安定させます。
モルダー仕上げ
材表面を仕上げ加工し、寸法を整えます。
ご要望により、実加工などの対応も可能です。
製品出荷
製品梱包後、全国各地に配送します。
デッキング、ルーバー、木塀などの屋外ランドスケープ製品などにご利用いただけます。
和錬(われん)に関するお問合せは下記をご参照ください。
電話によるお問合せ
(営業時間 平日9時~17時)
名古屋 工場営業チーム
TEL 052(661)1501
東京 東日本工場営業チーム
TEL 03(3644)6651
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