大日本木材防腐株式会社

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事業紹介 -製造・加工-
効率的で高精度の木材加工技術

事業紹介 製造・加工

住宅資材製造部門

在来木造軸組工法向けのプレカット加工など住宅用部材の製造・加工を行っています。近年のプレカット加工は構造材にとどまることなく、下地材や合板など羽柄材加工も行っています。DMBの「防腐」を担ってきた加圧式防腐加工は防腐・防蟻処理木材の製造、木材保存剤の開発から製造・加工まで長年の生産技術の経験があり、住宅資材製造もその技術力を踏襲しています。本社工場では、平成30(2018)年以降、プレカットの木材加工機の更新ならびに新規機械の導入を進めております。

平成30年5月には、ハイブリッド(在来+金物)工法に対応可能な宮川工機㈱製の全自動横架材加工機(MPS-VX05)を導入。令和元(2019)年7月には、羽柄材加工能力増強のため、高速羽柄三次元切断機(MPC-25K)を導入しました。さらに令和2(2020)年3月には、柱加工機の更新と合板加工機(全自動合板加工機:MPD-14)を導入しております。
これらの加工機の更新・新規導入など工場の設備投資は、生産性の向上につながっており、プレカット加工の内製化向上、特に羽柄材・合板加工では完全内製化が実現しました。当社は、防腐加工、プレカット加工が本社工場内の同敷地内に、四国工場に於いては、2×4パネル加工があり、部署間の協力体制を構築しております。
製造・加工部門は、複合工法のお客様のニーズにも迅速な対応ができる強みがあります。

柱加工機

柱加工機

合板ロボット

合板ロボット

防腐加工・製造部門

防腐工場では、生産量全体の約8割が防腐・防蟻処理加工の防腐土台の製造を行っています。残り約2割は、土台以外の住宅資材や防腐加工の委託処理をおこなっております。
令和3(2021)年3月には、本社工場内に乾燥による内部割れ対策、また形状安定エステル化処理木材である「和錬」に対応するため、高温乾燥設備(S-DRY)を導入し、薬剤は、原剤をメーカーから仕入れ自社研究室で研究・開発した配合でブレンド(製造)し、各種木材保存製品を製造しています。

高温乾燥設備

新製品の開発

研究開発グループでは、薬剤を加圧注入によって木材内部に浸透させた後、熱処理を行うことで木材内部にエステル結合を形成するDMB独自の技術を実用化させました。 耐久性はもちろん、反りや曲がり、割れを軽減し、長期間木材の風合いを損なわない改質木材(エステル化処理木材)をつくりあげました。このエステル化処理木材は令和元(2019)年、愛知認証材利用拡大を目的とした補助金を利用して、鋼材メーカーと共同によるハイブリッドフェンスの開発を行いました。その翌年、エステル化処理木材を「和錬」と命名して、木材利用拡大や都市化による木質化ニーズに応えるため、今後の防腐事業の柱と期待して市販に踏み切りました。

研究室

エステル化処理木材製品(和錬)のベンチ

エステル化処理木材製品(和錬)の縁側